梅シロップ
5月26日 保健室の横の梅の木に、沢山の梅の実が実っていた。
その量6.3kg。実験班のメンバーで協力し、ほとんどの実を採取した。
その実は未だ青く、とても食えたものではない。
しかし、青いが故に、枝は柔らかく摘みやすかった。
だがここで、その大量の梅をどう調理するかという問題が生じた。
梅を使った料理として、まず挙がったのが、梅干しであった。
そのほか、梅ジャム、梅ジュース、梅サイダーなど、いろいろな案が挙がった。
その後、議論は続き、最終的には…
梅シロップを作ることになった。
5月28日 梅シロップの調理を開始した。
材料は梅の実、氷砂糖、リンゴ酢、5Lの瓶だ。
梅の実は全て、1つずつ手作業で綺麗に洗った。
そして、その実についているへたをすべて取った。
へたを取ることで、取った跡から梅のエキスが出てくるからだ。
その後、瓶に梅の実と氷砂糖をミルフィーユのように交互に半分ずつ入れていった。
半分ずつ入れ終わったのち、リンゴ酢を半分程度入れた。
酢の酸味のある香りが、部屋に充満した。
そして、同じように再度、梅の実と氷砂糖、リンゴ酢をその上に重ねていった。
全て入れ終わり、少し中を混ぜた後、瓶の蓋を閉め、涼しい暗所へ封じ込めた。
そして、僕たちは青空を見ていた。